うちなーつれづれ
  八重山 09/13/03

久々というかすでに2年もほったらかしてたんですねえ(汗)
さてこの夏2年振りに八重山に行ってきました。
(あ、行ったらこれを書きたくなるんだな・・・。)
八重山というところは海の青さも空気の熱さも強い日射しが作る
コントラストもそこに住む人々の営みも濃厚で強烈で
一度足を踏み入れると離れがたい私にとってそんな場所です。

熱く晴れ渡った空の下、海の音と草が風で擦れあう音を聞きながら
誰もいない道を歩く。時間は止まり、草いきれを感じながら
自分の吐く息と汗の流れる音を聞く。
少し疲れた身体を休めに木陰に入れば、至福のような涼風が汗を
吸い取ってくれる。ほぅっと深く息をする。
目眩がするようなこのひとときが自然の中に溶け込む
自分の存在を強く感じる時だ。
その時わたしはこの上なくリラックスし、解放される。
鳩間島の周回道路(地道)を歩いたとき、
西表の月が浜から浦内川に向かって
干潮のマングローブを歩いたとき、
波照間島で涙が出そうなほど美しいニシ浜を泳いだ後
ヤギや鳥や蝶を追いかけながら歩いたとき。

しかし今年はまずかった。いつもより暑い。
雨が全然降らない・・・。
しかも体調がすこぶる悪くて行きたかった祭にも行けませんでした。
なのにやってしまった。西表で。
少し体調が戻った私は干立(ほしだて)の豊年祭を見に行きました。
昼前に着いたので昼食を食べに行こうとバイクを借りて
浦内川の遊覧船乗り場のそばのレストランまで行くことにしました。
しかし以前泊まったときは借りられたのにバイクは借りられず(!)
マウンテンバイクにて行くことになりました。(汗)
暑い・・・・・。
遠い・・・・・。
八重山ではこの夏早々6人熱中症で入院して3人死亡という事態に
なっていて、「暑いときに外歩いてたのかなー今年は気をつけなきゃ」
なんて、ことあるごとに食堂のおじさんなんかと話してたのに
今私がやってることはなんじゃぁぁぁぁぁぁ〜〜〜と
1人つっこみなんぞしながら、さすがに熱中症になったらどうしようと
ドキドキしつつなんとか着くことができました。
さすがに食欲なんかありません。黒米カレーを半分ほどなんとか食べて
(なんのために来たんだろう・・・)
レストランの従業員の方に水分たくさん摂っておかないと熱中症に
なりますよとゴーヤ茶を勧められ
(さすがに私の風体でわかったのね(照))
でっかいピッチャーの半分以上飲みました。
外の日射しの強烈さに1時間ほどおののきながらも
勇気を振り絞って帰ろうと浦内川の橋まで来ました。
(あー道に影無い・・・)
気が付くとふらふら〜〜〜と橋のたもとの小さな展望台に
吸い寄せられるように昇っていきました。
その二階建ての展望台は小さな東屋のような感じで浦内川河口を見渡せ
ベンチは影になっていました。
風は吹き渡って気持ち良いし、鳥の声は聞こえてくるし
ベンチの上にゴロリと横になって目を閉じていると
段々体調が回復していくのがわかります。
たまに車の音も混じりますが、いろんな自然の音を聴くうちに
リラックスしていくのです。
少しその心地よさを楽しんだあと、
ふぅっと短い息をひとつ吐いて起きあがれば
身体はすっかり軽くなっていました。
帰り道は嘘みたいに軽快に、
傍らの牧場で寝そべる牛たちの姿を楽しみ
1箇所だけあった切り通しのような林で涼をとりながら
密集する植物に目をやり、周囲の景色を楽しむ余裕を持って
あっという間に帰り着きました。

八重山というところは、島というところは
私を元気にしてくれる不思議な力がある場所なんだと
あらためて感じさせられたのでした。
 
■Okinawan Link

□西表島2003
  今年西表で撮った写真です。

 
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