Native Americanの大地へ


2/20 アルバカーキ→サンタフェ

7:30起床先日夜中2時半頃まで起きていたので朝はちょっと辛かったけれど天気もまずまずで、朝食後まず空港にレンタカーを取りにいった。担当のお兄さまはなかなかおちゃめな人で「ありがとう」と日本語を連発(笑)日本人観光客が多いのかな?駐車場ではレンタルする車を間違えて乗車(^_^;)真っ赤なワンランク上のスポーツタイプと・・・派手だけれど上等で、無意識に引き寄せられたのかな(^_^;) 今日は目当てのサンタフェへの移動日なので、まずアルバカーキの中心地にあるアムトラックの事務所で予約しておいたチケットを取りに行き、サンタフェへと向かう。約130キロの道のりだ。久々の海外での運転とあってなかなか緊張したけれど道に迷いながらもなんとか無事到着した。 サンタフェは二度目の訪問だが、アドービと呼ばれる干乾しレンガで造られたメキシコ風の建物が多い(材料が違うアドービ風のものが多いのだけれど)かわいくて美しい町だ。この土地柄に惹かれ国内外から多数のアーティストが集まる町でもある。また近隣のプエブロの文化的(もちろん州都でもある)中心地としてネイティブのアーティストも多数住んでいる。今回はサンタフェはもちろん、その周辺のプエブロもたずねてみようと思っている。


2/22 ナンベ→チマヨ→ピクリス→タオス

今日は朝から雪が激しく降っている。少し雲行きが不安ではあったけれどとにかくサンタフェ周辺のプエブロを訪問する予定だ。 まずはナンベ。ここは銀の工芸品で有名なところだ。84号線を少し行ったところで地図に号線の載っていない道を入る。ポホアケのプエブロだ。途中から地道に変わる。少々不安ながらも道に迷い迷い人に訊ねてはナンベへと向かう。私もAも英語はからきしだけれど、まあなんとかなるもんだ(笑)気のいいおやじさんに身振り手振りで道を訊ね、河を車で渡り(橋ではない!)ようやくナンベへと到着した。雪もすっかりやんでいた。


■ナンベプエブロのキヴァ■

メインの通りを入っていくと広場のような場所に出た。教会とお墓、それに神聖な場所キヴァがある。ここのキヴァはとても大きなものだった。まわりに天井の部分へと続く階段がある。天井からは高い木の階段が突き出している。広場の中央には火を炊くための石組があった。この広場で、いろいろな祭祀や催しを行なっているのだろう。人はほとんど歩いていなく、時折車が広場周辺の住居に来るぐらいで静まり返っていた。風の音と私達の話し声だけが聞こえるのみの不思議な空間だった。
そこを後にしてナンベの職人さんの作業を見せてもらおうとガバナーオフィスへ向かった。お昼休みなのか誰もいなかったが、車のなかで昼食をとっているとすぐにオフィスの人が来た。
大柄のにこやかな彼女は、気さくに私たちのいきなりの無謀な注文に応えてくれようと色々電話してくれたり、関係のある場所を探してくれたりしたが結局ナンベでいきなり職人の仕事を見るということはできなかった。やはり事前のアポイントがいるようだ。
彼女に、仕事を見せて貰うための手順の踏み方と、見学する為の守るべき事を教わり、次の目的地ピクリスに向かう事にした。ピクリスへは綺麗で走りやすい舗装路を行く。 非常に快適なドライブだ。
途中チマヨに立ち寄った。ここでは教会に立ち寄った。各プエブロにはスペインに統治されキリスト教に改宗させられたという歴史もあって、必ずひとつは教会がある。プエブロ風のアドービと木で造られた独特の建築物だ。ここチマヨの教会もそのひとつだ。

ずいぶん日も傾いてきた。せめてピクリスだけでも見たいと少しスピードを上げた。 空は曇っていて、日も傾いてきたせいか、少し寂しげなプエブロの風景が続く。ピクリスはほんとに小さな数軒の家があるだけのプエブロだった。ここはキヴァを見せてくれる場所として聞いていたので、楽しみにしていたのだった。

インフォメーションで入場料を払い、車でその場所まで行く。村のなかの高台で、風がびょうびょう吹いていた。今は使われていないキヴァを間近で見ることができた。キヴァとはネイティブアメリカンにとって神聖な儀式を行なう場所であったり、重要な事柄を決める会議を行なったりする場所のことだ。形としては、半地下の円柱形に干乾しレンガを組んだものであったり、場所によっては完全に地下のものもある。
共通しているのは天井に穴が開いてあり、梯子がその穴から高く突き出ていることだ。その梯子を使って儀式の時に精霊が降りて来たり、戻っていったり重要な意味を持っている。 本当は内部が見られるということなのだけれど、時間が遅かったこともありインフォメーションも閉まってしまって見ることができなかった。しかし、充分その神秘的な雰囲気を感じさせる村だった。


■ピクリスプエブロ■

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