2007/10/27 (土)
●百花繚乱展その1 はあーまた3ヶ月以上経ってしまいました。(汗) 8月に改築と増築が終わり、引っ越しとその後片付け、アトリエにとりあえず必要なものを元のアトリエから移動させ、この展覧会の為の制作に取りかかりました。5月の時点である程度の構想は出来上がっていましたが、リフォームにこんなに労力が割かれるとは思いも依らず。。。8月後半になってからのスタートとなりました。 今回は土と木を組み合わせての作品にするつもりで考えていたのですが、木をどんな風にするかが中々決まらずまず土の方を作ることから始めました。新しいアトリエは天井も高く日中の夏の暑さも届か無いため、扇風機も無く窓も閉め切っているのに丁度良い加減の室温で(反対に今の季節夜はかなり肌寒くなりますが、アトリエは暖かい)沖縄で取って来た赤土を使えるように作ることから始めました。今回の作品は少し大きくなるので赤土も多めに必要になります。ふるいにかけたり砕いたり結構大量に作ったつもりでも、実際に使ってみればその日のうちに使い切ってしまいます。漆喰と混ぜて作るので一気にあまり大きくはせず、段階を踏んで大きくしていきます。 土をいじりながら木をどんな風に持ってこようか、だいたい欲しい大きさのイメージは湧くもののどこから調達しようか。。。だいたい大きな木なんて費用が馬鹿にならないし。。。などと金の算段、いや(汗)自分の求めるイメージに合った木はどこにあるのかしらと飽くなき創作意欲の実現を画策していたわけでありました。(笑)そういえば叔父さんの知り合いが熊野で木を切ってはったなあ。。。とそこなら相談にのってもらえるかもと話が進んだのがようやく9月末あと1ヶ月しかないやんかぁぁーと言いつつ熊野に日帰り強行軍で木を見に行きました。 ジムニーは古い上スピードも出ないので叔父さんを乗せていることもあり高速は使わず、十津川抜けで熊野に行くと中々ワイルドな場所にりっぱな製材場がありました。5mとか巾50cm以上のでかい桧や杉や桜や色々いっぱい置いてありました。その中に2mちょっとの丁度良い加減の楠が眠っておりました。巾は最大のところで75cmあります。厚みも10cm以上。。。横にその木の根っこが横たわっていましたが相当大きい。枝の付け根が木の真ん中にあってその部分がほとんど枯れているのでかなり掃除をしなくてはいけませんが、その存在感とフォルムの美しさに一目で気に入ってしまいました。しかも真ん中が枯れているのでテーブル等の材にはならないため、お金はいらないよと戴くことになりました。喜びに小躍りしたことは言うまでもありませんが、その大きさにその後私は自分の体力の無さを思いっきり思い知らされるのでありました。(泣)
□ 架空通信「百花繚乱」展 〜混迷する現代への再生と新たな挑戦的な試みとして146名の現代作家による架空通信「百花繚乱」展〜 関西のみならず東は関東から四国、中国地方と146名の現代作家の作品が集まります。私も縁あって1点出しています。いつもは小さな作品が多いのですが、これまた縁あって素敵な木と出会い土と木の大きな作品になりました。 ぜひ見に来てください。 【会 期】平成19年10月31日 (水) 〜 11月4日(日)(入場無料) 午前10時〜午後6時(最終日は午後3時まで) 【会 場】兵庫県立美術館 ギャラリー棟3階ギャラリー及び回廊壁面 神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1 TEL 078−262−0908 【主 催】架空通信懇談会 兵庫県立美術館への交通アクセス
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