2005/01/13 (木)
●遅ればせながら新年のご挨拶を。 旧年中はなかなか更新もしないこのホームページにお越しくださりありがとうございました。
今年もよろしく気長に見守ってやってください。
さて私は、昨年末の12月20日より沖縄に来ております。今も沖縄は名護市より発信しています。
作品に使う土を求めてはるばるやってまいりました。
いろんな人々の力添えで順調に作業も進み、当初の予定の土作りは2日ほど前に終了することが
できました。黙々と土を砕きふるいにかける間にいろんな考えが過ぎり、やはりここでこのまま
作品を作ることができたら・・・という思いが強くなってきました。
土を砕くこの場所はビーチの中にあり、前には名護湾をはさんで本島中部恩納村あたりを望む
ことができます。晴れた日はいろんな色をした美しい海が刻々と変化していく様を眺め、雨や曇りの
日は冷たい雨や風の向こうに煙る山々の静かなたたずまいを眺めます。嵐の日にはいつもは静かな
湾内も海のうねりが大きく音をたて、大きな雨音が屋根を叩き風が揺らします。沖のほうには
リーフとの境目で色がくっきりと違います。薄い青色と濃紺の海の間に白い波。頭上の空は大きく
開け、晴れた夜には満天の星がキラリと光ります。そんな場所で大地からもらった土と戯れる
楽しさといったら・・・。トタン屋根の下を作業場所として使わせてもらっていますが外には
違いなく、天気の移り変わりや空気の動きをこの身に感じながらの作業はとても刺激的です。
このまま引き続き宿泊延長するかーと真剣に考えましたが、確定申告やら自治会役員の締めやら
きっちり終わらせないといけない用事があるのでそれをやり遂げ、また4月にでも今度は作品作りに
来ようと決めました。来るまではちゃんと作業できるんだろうかと心配でしたが、ナゴゲストハウスの
オーナーやスタッフみなさんの配慮で快適に作業でき目的を達成させることができました。
この場を借りてお礼を言いたいと思います。また4月に来ますのでどうぞよろしく!(笑)
さて、思い返してみると自宅以外での年越し、お正月というのは今回が初めてではないかと
気づきました。自宅は沖縄行きの準備やなんやかやで、水周りの大掃除ぐらいしかせず自分の部屋
なんか準備する為に物をひっぱりだした状態のままで、帰宅した時のことを考えると今から憂鬱です
・・・。(汗)でも、こちらではしっかりお正月らしい雰囲気を味わっておりました。
年越しそばこそ食べられなかったけれど、我が家では恒例になっている除夜の鐘を突きに行き、
泊りがけで遊びに来てくれた友達がおせち料理を持ってきてくれました。
初日の出は天気のせいで見られなかったけど元旦から多野岳山頂にあるいこいの村で海を見ながら
お風呂に入り、のんびり暖かなお正月になりました。
沖縄では除夜の鐘を12時になってから突くようで、お寺の御接待もいろんなご馳走が振舞われて
おもしろかったです。もうすでに十数回来ている沖縄ですが、来るたび新たな発見があり特に今回は
土作りのおかげでいろんな人と巡り会うことができました。1日付き合って頂いて土の場所を教えて
もらうだけでなく、土の掘り出しから運搬まで手伝ってくださった陶芸家の方々。鮮やかな様々な色
の土を見つけ、それを取り出す作業は本当に楽しい作業でした。ドキドキワクワクの連続で初めての
感覚でした。引き合わせてくれた友達にも感謝感謝です。 本当に沖縄に来て良かった。
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